最近オカルトチューニングというものに関心をもちました笑。
オカルトチューニングという言葉を知らない人のために簡単に説明すると、効果があるかどうかが分からないものを付けるチューニングの事です。今回はオカルトチューニングと呼ばれているパーツを調べてまとめました。気になる製品があれば適宜追記していきたいと思います。
今回の記事は技術的な記事ではないため、こんなのがあるんだ程度で読んでもらえれば幸いです。(この記事では商品のリンクを張ってますが、購入するのはあまりお勧めしてません。。。あくまで商品の紹介のためにリンクを張っています。)
ホットイナズマ
ホットイナズマはサン自動車工業から販売されている製品です。
原理としては製品の中にコンデンサーが入っており、製品を12Vバッテリに接続することで安定した電力を取り出せるようになるというものです。自分はホットイナズマという製品しか知らなかったのですが、ホームページを見るとホットイナズマ自体はもう販売してなさそうで、いろいろな派生商品があるみたいでした。
前置きが少し長くなってしまいましたが、ホットイナズマの効果としては次のような2つがあげられてました。
ホットイナズマがあれば、ホットイナズマ側から出力するため、突出した電力が必要な際に安定供給できる、というのがホットイナズマの仕組みです。度重なるスロットルのオン、オフなどを初め、瞬間的に電力を必要とするシーンは多々あります。そのような時に、ホットイナズマがあれば安定した電力供給が行われ、レスポンスよく走ることが可能になります。
効果を発揮する部分は、オーディオ関連です。逆に全く効果が現れない部分は、車の走りに関することです。オーディオ関連については、少しだけですが音質が向上します。ホットイナズマを接続する時はバッテリーではなく、オーディオの電源入力部に接続した方が効果を得やすいです。しかしながら、電界コンデンサーを用いた方が、ホットイナズマより音質が向上します。
走りに影響あるという意見と走りには影響ないがオーディオ関連に効果があるという意見があるみたいです。個人的な意見としてバッテリーが弱っている車とかならスパークプラグのスパークが安定したり、オーディオ関連に効果がありそうな気がしますが普通の車ならあまり効果がないとは思ってます。。。
ちなみにですがホットイナズマを取り付けることで発熱/発煙/発火が発生する可能性があるということで2011年に追加部品を取り付ける対応をしているみたいです。詳細はホームページをご確認お願いします。(ホームページを見たところ製品自体の不具合ではなく、設計値以上のサージが発生するバッテリー原因という印象です。)
ガンスパーク
点火系オカルトパーツより引用 |
こちらは昭和時代にバイクで流行った製品です。現在は販売されてないですが、有名な製品なのでここで紹介します。使用方法は簡単でスパークプラグの頭に取り付けるだけです。
こちらは紹介記事が少ないため、正確な情報か不明ですがこちらもコンデンサを使ったチューニングとなります。
ハイテンションコードに高耐圧コンデンサーを取り付ける方法です。その昔「ガンスパーク」と呼ばれる商品名で売られていました。他にもさまざまな方法がありますが基本的には原理は一緒です。発生した二次電圧を一時的にコンデンサーに蓄電し、絶縁破壊が起きた瞬間、一気に流すことで放電電圧を高く維持する方式です。
(高圧コンデンサーより引用)
昔の車やバイクはコイルにて昇圧した後に昇圧した電圧をディストリビューターを使って各点火プラグに配電する方式が主流でした。
点火と電装部品「接点式ディストリビューター」】数万ボルトの火花を点火プラグに配分する仕組みより引用 |
この方式ではプラグコードによる電圧降下やディストリビュータによる損失が大きいというデメリットがありました。
このような背景もあるため、コードによる電圧降下分を補うためにコンデンサーを使ったというのはなんとなく気持ちはわかる気がします。
補足になりますが、最近の車はダイレクトイグニッションというものが主流となっています。仕組みとしてはプラグの取り付け上部にコイルがついてそこで昇圧するものなので電圧低下というものを最小限に抑えています。このようなものが主流となっている今ガンスパークの効果は無いといってもいいかもしれないです。。。
イグニッションコイルより引用 |
ガンスパークの定量的な評価は下記記事で紹介されてました。
結論から言うと装着前後でそんなに差分が出なかったようです。。。
SEV
正直今までの製品はなんとなく言いたいことは分かるものでしたが、私の勉強不足もあってこちらの商品は原理がよくわかりませんでした。。。
原理としては下記画像を参考にしてください。
オカルトパーツ「SEV」の効果について |
私がよくわからなかったのはSEV化状態とはどのような状態になっていることなのかというのとそもそも電子が物質に作用するって何をしているのかが分かりませんでした。。。
特許を取っているとのことなので、ちゃんとしているのかもしれないですが私には理解できません。。。
効果としては物質が持ってる本来の力を引き出すことができるため性能がアップする(主にフリクションロスの低減?)ということでみたいです。
(SEVとはより)
人間に着けても効果があるという記載もあるためより一層怪しさが増してます。。。
効果についてはいろいろな人が検証していますが、何個か見た限りは否定的な意見が多いような気がします。。。
CLEMIRA
こちらは2022年7月に"令和の虎"というYoutubeで紹介された商品となります。
商品の詳細は下記Youtubeを確認お願いします。
仕組みと効果は下記のようなものらしいです。
★CLEMIRAのしくみアルミケースの中には当社独自の特殊な加工を施した「コア」が封入されています。そこから発するエネルギーによりあらゆる物質が活性化されると考えられます。触れたり近づけたりした物に潜在的なエネルギーの解放を促し様々な効果が得られます。
★CLEMIRAの特長自社テストとモニターテストで以下が確認されています。【自動車用】・燃費性能の向上・エンジン出力の向上・フレームやサスペンション性能の向上
(令和の虎 虎&虎の子応援サイトより引用)
取り付けるだけ燃費の向上や出力の向上がされるみたいで、なんとなくSEVと同じような製品だという印象を受けました。
動画でも原理の紹介が曖昧で途中で麻酔が原理が分からなくても効果があるのと同じという表現をされていましたが、本当に同じかは少し疑問を感じました。。。(動画でも社長が麻酔とは違うと否定されてましたが。。。)
とは言え動画でも一部の社長がフォローしていたように検証がされてないだけで実は効果がある製品化もしれないので、今後きちんと検証されていけば期待できると思います。
(2023/05/10追記)
製品のホームページが出来ていたのでリンクを張っておきます。
試験データとかもあり、有用性があるという結果が貼ってあるので興味がある方は見てみてください。
nitro OBD2
こちらは車両についているOBDカプラに取り付けるだけで性能が向上するという製品です。
商品紹介を確認すると下記のような記載があります。
ニトロOBD2はOBD2プロトコルに基づき、車の電子制御システム(ECU)をドライバーの癖に応じ、メーカー設定範囲内で再マッピング。設置は簡単。OBD2端子につなぐだけ。200km走行後、ECUを自動的に再マッピングし、車の性能と燃費を最大限にのばします。
また、使用方法としては下記のとおりです。
ニトロOBD2使用方法 ・ニトロOBD2をOBD2端子につなぎます。 ・キーを1回まわしてACC(アクセサリー)にしてください。エンジンはかけないでください。 ・ニトロOBD2のリセットボタンを5秒長押します。5秒後、手を放して30~55秒程度そのまま待ちます(NitroOBD2と車のECU接続)。 ・エンジンをかけます。 ・200km走行後、ドライバーの運転癖を認識し、ECUを再マッピングします。
言いたいこととしてはOBD2カプラ経由で車速情報などの情報(これがドライバーの癖?)を取り出し、ECUの書き換えを行う?という事なのかなと理解しました。
一応診断機コマンドを使用すればOBD2カプラ経由でエンジン回転数や車速などの情報を取り出すことが可能です。
(ラズパイでCAN通信をして、車両の診断データを送受信してみたなどを参照してください。)
ただし、ECUに再マッピングというのが難しいのではないかと思います。
最近の車はセキュリティ対応で不正なプログラムの書き換えができないようになっているため、そんな簡単に再マッピングはできないと思います。
また、下記動画で効果の検証と分解した画像が紹介されてました。
この動画によるとOBD2カプラのCANの端子には何も配線がされてないとの事でした。最近の車はCANで通信をしているので、CANの端子がつながっていないという事は何も通信してないのと同じになります。。。
なので、光るだけでバッテリを消費するだけの製品だと思います。
トヨタが出したオカルトチューニングたち
今まで紹介したものは世間ではあまり有名ではないメーカが出していたものでしたが、ここではトヨタが出しているオカルトチューニングを紹介します。
アルミテープチューニング
トヨタが特許を出願したということで話題になったチューニングです。
特許についてはこちら参照お願いします。(https://ipforce.jp/patent-jp-B9-6168157)
原理としては以下のようなものみたいです。
このアルミテープを適正な位置に貼り付ければ、車体が帯びた電気を効率よく放出し、走行中の車体の空力バランスを部位ごとに変化させることができると言います。その結果、直進安定性、回頭性の向上が期待できます。もう少し、詳しくご説明すると、空気はプラスに帯電しており、車は走行することでプラス帯電をしやすくなります。このプラス帯電は車体まわりの空気を引きはがす働きをし、空気の流れを乱すためボディの最適なエアロダイナミクス効果を発揮することができないのです。
私は試してないので果のほどは不明ですが、説明だけ見るときな臭く感じます。
アルミテープを貼る場所としては以下の場所がいいみたいです。
効果があると考えられている箇所はエンジンルーム・インレット・エアクリボックス・ショック・ホイール・ハブ・ブレーキ・マフラー・フェールリッド・燃料タンク・オイルパン等。個人的にはバンパーと窓以外は余りアルミテープをペタペタ貼るのはよろしくないと思います。
検証動画としては以下のものがあります。
何故かアルミテープの有無でスピードメーターの最大値が異なるため、比較がしにくいですが、コーナーの立ち上がりがよくなった。。。とのことです。
また、アルミテープによっても導電性が異なるみたいでこちらの動画ではどのアルミテープが適しているかを測定していました。
GRエアロスタビライジングボディコート
こちらも空力改善の系のものです。
原理としては先ほどのアルミテープチューニングと同様ボディがプラスに帯電しているのを抑制することで空力改善を目指すというものです。
(AERO STABILIZING BODY COATより引用) |
効果としてはサーキットでは以下のような効果があるみたいです。
(AERO STABILIZING BODY COATより引用) |
(AERO STABILIZING BODY COATより引用) |
サーキット走行だとタイムなどで定量的な評価ができそうですが、街乗りユースの場合は定量的な評価が難しそうな効果ですね。。。
検証動画としては以下のものがあります。トヨタ公式の動画なのでちょっと意思が入っているかもしれないですが効果はあるみたいです。このような空力改善系のものは高速走行で効果が出ると思ってましたが、スラロームみたいな低速でも効果が出るんですね。
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