はじめに
FIT2を中古で購入してから5年くらい経過しました。
ベストカーの記事によると、ブレーキパッドの交換目安は4~5年という事で、そろそろ交換時期だと考え交換しました。
ブレーキパッド交換の工賃に調べたところ、工賃で8000円程度持っていかれそうなので、自分でやってみました。
ブレーキキャリパーにアクセスする際はタイヤを外す必要があるため、夏タイヤ⇔冬タイヤに交換するついでに作業も実施してます。タイヤ交換については以前書いた記事も見てください。
また、ブレーキの整備をミスると車両が止まれなくなります。
整備する際は自己責任でお願いします。
パッド交換に必要な道具
フロントパッド用のピストン戻し
新品のパットに交換するとパットが厚くなるため、ピストンを戻してあげないとパッドを入れることが出来ません。その時に必要になるのがピストン戻しです。
ピストンの状態によっては手で戻すこともできるのですが、1300円程度で購入できたので念のため購入しておきます。
リアパッド用のピストン戻し
リアパッドはサイドブレーキと兼用しているという事もありフロントと構造が異なります。
使用方法は後ほど説明しますが、フロントとは別のピストン戻しツールが必要となります。
(次回の記事で使用しますが、今回うまく使えませんでした。。。)
前後新品のパッド
当たり前ですが新品のパッドも必要です。
今乗ってる車は通勤にしか使ってないため、値段がお手頃な純正相当のパッドを購入しました。
↓リア側
↓フロント側
タイヤを外す
ブレーキキャリパーにアクセスするためにタイヤを外します。タイヤの外し方は冒頭に紹介した記事を参照お願いします。
下記図はタイヤを外したところです。
キャリパーを開けてパッドを外す
次に赤矢印のボルトを外します。(ボルトのサイズは12mmです。)
赤矢印のボルトを外したらキャリパーを開けてパッドを取り出せるようになります。
開けるとこんな感じです。
パッドを取り外して新旧比較したものが下記画像です。
新品パッドは厚さ10 mm程度だったのに対して、交換前は5 mm程度でした。
(2枚あるためか、こちらのパッドの方が6mm程度で減りが少なかったです)
ついでにローターの厚みも測りました。
自分が今まで乗ってきた車はシムが無かった(前のオーナーが外していた)ものしかなかったため、シムが2個あるのが妥当なのか不明です。。。
PartsfunでJAZZ(FITの海外名)のフロントブレーキを見てみるとシムが2つありそうだったため問題ないことが分かりました。
ブレーキパッドの交換目安として5mm以下の場合は交換検討となってる為、ちょっと早めな気もしますがタイミングとしてはちょうどよさそうです。
5mm以下 | 次回の点検・車検までに走行距離が2万kmを超える場合は交換を検討してください。 | |
---|---|---|
3〜2mm以下 | 交換時期の目安です。 | |
1mm以下 | ディスクブレーキに損傷を与え、重大な事故に繋がる可能性があります。 早急に交換が必要です。 |
ロータの限界についてはこちらのサイトが分かりやすかったです。
手前の方で測ってしまうとエッジ部の厚みが出てしまうと思ったため、エッジ部を回避できるように下記のようにノギスを奥まで入れて測定します。
(参考サイトでは新品時で20mmとなっていたので、本当に大丈夫かは疑問ですが。。。)
パッドの取り付け
シムの取り付け
シムに古いグリスが点いているため、パーツクリーナなどで清掃します。
パッドにシムを付けてキャリパーに取り付けます。
純正パッドと若干形状が異なっているため、シムがきちんと入ってるか怪しいです。。。
具体的に言うと純正は下記赤丸の所に切りかけがあるのに対して、社外品の方は切りかけがありません。(社外品の方はいい写真無かったので、分かりにくくて申し訳ないです。)
一応入るには入るのですが、キャリパにはめる際に気を付けないと若干浮く気がします。。。
ピストンを戻す
ここでフロント用のピストン戻しを使ってピストンを戻していきます。
下記図のようにピストン戻しをはめて、ピストンを戻します。
戻した前後の比較が下記画像です。
これで新品パッドが入るようになりました。
画像を撮り忘れてしまったのですが、ピストンを戻すとブレーキフルードの油面が上がります。
ブレーキフルードを継ぎ足したことがある人はMAXを超えてしまう可能性があるため、事前に抜いたほうがいいかもしれません。
キャリパーにパッドを取り付ける
次にパッドを取り付けます。
下記赤丸の所にガイド(正式名称分からないです。。。)があるので、そのガイドにパッドの端をはめ込みます。
また、注意点としてパッドが2種類ありつける場所が決まってます。奥側にブレーキパッドの残量警告があるほうを取り付けてください。(残量警告については補足に記載します。)
この状態で、キャリパーを戻して最後にネジ締めです。
キャリパーボルトの締め付けトルクについて
パッドをキャリパーに取り付けたら、先ほど外したキャリパーの12mmのボルトを締めます。
今回はふるさと納税でTONEのハンディトルクレンチを入手したため、トルクレンチを使って締めてみます。(といっても整備書が無いため正確なトルクが分からないですが。。。)
締め付けトルクについては東日のカタログに記載の資料を参考にしました。
対象のボルトは12mmなのですがこれは2面幅と呼ばれるもので、上記表のM12ではないことに注意です。
(M○○という表記はボルトの径を表しており、普段工具とかで使う12mmなどとは別のものとなります。)
TONEの資料でボルト径から見た二面幅について参考資料があったのでこの値を参考にします。12mmが表に無かったため、13 mmのM8のトルク値22 N・mで締めます。
分かりにくいと思いますが、ねじ径を測ったところM8で問題なさそうなので、22N・mで締めます。
これでフロント側の作業は完了です。
(補足)ブレーキ残量警告について
今まで乗っていた車のブレーキパッドにはブレーキ残量警告の金具がついていなかったので、今回初めて存在を知ったのですがブレーキパッドの中には残量警告の金具がついているものがあるみたいです。
側面から見るとよくわかるのですが、ブレーキ残量警告の金具は土台の部分から2mm程度飛び出しています。
ブレーキパッドの摩擦材が減っていき、2mm程度の厚みになるとこの金具がブレーキローターにあたるようになります。
この金具がブレーキローターにあたることで異音がなるようになりドライバにパッドの摩耗限界に来たという事を知らせます。
ちなみにこの金具の事はパッドウェアインジケーターというみたいです。
まとめ
今回はフロントのブレーキパッド交換をしました。
交換前のパッドの厚みを測ったら5mm程度だったため、交換時期が少し早かったかもです。。。
また、今回写真を撮るために定期的に作業グローブを外していたのですが、素手でブレーキパッドを触ると鉄粉が刺さるので、皆様は必ずグローブを付けてください。。。
リアブレーキパッドについては下記の記事を参考にお願いします。
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