私は普段リステリンを使用しています。リステリンのキャップには「チャイルドレジスタンスキャップ」が採用されており、子どもが簡単に開けられない仕組みになっています。
これまでは、キャップに書かれている手順どおりに開けるだけで、その仕組みをあまり意識していませんでした。しかし、どのように動作しているのか気になったため、キャップを分解して構造を確認しました。この記事では、その内容をメモとして残します。
今回分解したのは、以下の製品におまけとして付属していた100 mLボトルのキャップです。
そもそも、リステリンのチャイルドレジスタンスキャップとは
以下の画像のように、キャップを押しながらひねらないと開けられない仕組みです。
リステリンがこのようなキャップを採用している理由について、公式サイトでは次のように説明されています。
ジョンソン・エンド・ジョンソンではご使用者の安全性に対して優先的に取り組んできました。
その一環として、リステリン®製品では乳幼児の誤飲の防止を目的として、お子様が簡単に開けることができないよう安全キャップ(チャイルドレジスタンスキャップ)を採用しました。製品そのものに工夫を加えることが子供の誤飲対策に有効であると考えた結果です。日本では、2018年6月末から新発売しているリステリン®製品から順次採用しています。
「安全キャップ(チャイルドレジスタンスキャップ)について」 より引用
つまり、子どもによる誤飲を防ぐために、このような仕組みが採用されているようです。
このキャップは、開けるときには押しながら回す必要があります。一方、締めるときには押さなくても回せるため、ラチェット機構に近い動きをします。
リステリンのキャップを分解してみる
ここからが本題です。実際にキャップを分解し、内部の仕組みを確認します。
分解したキャップは以下のとおりです。
キャップは二重構造になっています。外キャップと内キャップの隙間にマイナスの精密ドライバーを差し込み、慎重にこじると分離できました。
ここから先は、分解した部品の形状と実際の動作から推測した仕組みです。
外キャップと内キャップには、それぞれ以下のような直角三角形状の突起があります。この記事では、便宜上この突起を「爪」と呼びます。
反時計回りに回した場合
外キャップを開く方向、つまり反時計回りに回すと、外キャップと内キャップの爪の斜面同士が接触します。
押し込んでいない状態では、爪が斜面を乗り上げて互いを越えるため、外キャップだけが空転し、内キャップには回転が伝わりません。その結果、キャップを開けられない仕組みになっていると考えられます。
時計回りに回した場合
一方、キャップを締める方向、つまり時計回りに回すと、爪の垂直面同士が当たって噛み合います。
そのため、外キャップの回転が内キャップに伝わり、押し込まなくてもキャップを締められると考えられます。
押すと開けられる理由
ここまでは、押していない状態でも締められる一方、開けられない理由を説明しました。次に、キャップを押すことで開けられる理由を見ていきます。
少し見にくいですが、以下の画像では、外キャップの赤丸部分に凸部があり、内キャップの青丸部分には対応する凹部があります。
図では代表的な1か所だけに印を付けていますが、同様の凹凸はキャップの周囲に複数あります。
押していない状態では、この凹凸が十分に噛み合わないため、外キャップを反時計回りに回しても内キャップに回転が伝わらず、外キャップだけが空転します。
外キャップを押し込むと、外キャップの凸部と内キャップの凹部が噛み合います。これにより、外キャップの回転が内キャップに伝わり、内キャップのねじを緩めて開けられるようになると考えられます。
多少分かりにくい部分もあるかもしれませんが、仕組みの説明は以上です。
まとめ
リステリンのキャップが、押し込まないと開けられない一方、押さなくても締められる理由を、分解した部品の形状から考察しました。
- 締める方向: 直角三角形状の爪の垂直面同士が噛み合い、外キャップの回転が内キャップに伝わる。
- 開ける方向(押していない場合): 爪の斜面同士が乗り上げ、外キャップだけが空転する。
- 開ける方向(押した場合): 外キャップと内キャップの凹凸が噛み合い、内キャップに回転が伝わる。
あまり需要のない内容かもしれませんが、同じ仕組みに興味を持った方の参考になれば幸いです。
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