今まで車両でラズパイを使用するときはシガソケ経由で電源を取得していました。
それでも問題なく動作をしていたのですが、シガソケ電源はアクセサリー電源であるためエンジンを切ってしまうと電源が切れてしまいます。
ラズパイは正規にシャットダウンしないとシステムファイルが破損してOSが起動しなくなってしまう場合があるため、エンジンの始動状態によらず電源が取り出せる12V電源系の電気を取り出そうと思います。
↓電源遮断によって破損した際の記事
用意したもの
・100均で購入したシガソケ充電器
ラズパイを動かすためには5V系の電源が必要ですが、車の電源系は12 Vなので12Vを5Vに降圧させる必要があります。
自分で降圧回路を組む方法もあると思いますが、自分の家の近くに部品屋さんが無く、ネットで買っても送料が高くなってしまうため、安価で機能を実現するために100均のシガソケ変換器を使用しました。
補足になりますがAmazonでシガソケ電源を探していたところ、下記のような製品がありました。詳細はリンク先を見ていただきたいですが、分解図を見てみると抵抗とヒューズしかないように見受けられました。(もしかしたら自分で改修することを目的とした製品なのかもしれませんが。)
このような製品を購入してしまうと5V電源を取り出すことができないため、購入する際は出力が5Vかどうかも含めて確認した方がいいです。
・その他
今回使用しているOBDカプラ類は過去記事参照お願いします。
シガソケを分解する
それではシガソケを分解していきます。
ツメで固定されているだけなので、マイナスドライバーなどを入れてこじると開けることができます。(下記図参照)
これでカバーを外すことができました。基盤を見た感じ下記のような感じだと思います。
(先ほどの抵抗とヒューズだけのシガソケで300円程度していたので、100均の努力のすごさが分かります。。。)
次にUSB端子など不要なものを外します。外した後がこちらです。
半田ごてと半田取りを使って取り除きましたが、なかなか苦労しました。。。
自分が持っていたのは下記のものですが、こちらのタイプではなく
下記のような吸い取るタイプの方が作業しやすかったと思います。(私の技術不足もあると思います。。。)
以上で分解は終わりです。
電源の配線をしなおす
不要なパーツを取り除いたため、次に配線を引き直します。
USBのピンアサインが分からなかったため、調べたうえで配線をしました。
今回の基盤とUSBのピンアサインの対応は下記画像のとおりです。
ピンアサインの画像はこちらから引用しています。 |
入力側は基板に+という表記があるところに+側をUSBの4番ピンと同じ個所にマイナスを接続します。
配線後が下記画像です。
赤丸が入力側(12V)の配線、黄色が出力側(5V)の配線 |
12V側はOBDカプラにつながりますが、下記画像をもとにOBDカプラに接続しました。
こちらより引用 |
以上で配線は終了です。
ちょっと空中配線になってしまっているため、どのようにラズパイに配置するかは別途検討します。。。
動作確認
配線が終わったので、ラズパイに接続する前に車両OBDカプラに接続して想定通りの5Vが出力されているかを確認します。
確認した結果5.1V出力されているため問題なさそうです。
問題なく5Vが出力されていることが確認できたため、ラズパイに接続します。
私のラズパイはCAN HATをついているため、ピンアサインが下記のようになっています。
こちらより引用 |
(6番ピンのGNDはMPU6050用で使用していたため、14番ピンのGNDを使用しています。)
ラズパイが問題なく起動できたんで以上で動作確認は終了です。
まとめ
今回OBDカプラからラズパイに電源供給できるようにしました。
注意点ですが、OBDカプラから出ている電源は常時供給されている電源なので、接続したままにしておくと車両の12Vバッテリーが上がってしまう可能性があります。使わないときは接続しないようにお願いします。
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