【VTR250】ステアリング(ハンドル)/グリップ取り付け

2023/05/27

VTR バイク 整備

 前回はステアリングを取り外しました。今回はステアリングの取り付けとグリップの取り付けを行いましたので備忘録として残しておきます。

↓前回記事

いつものことですが、作業については自己責任でお願いします。

ステアリングを取り付ける

最初にステアリングを取り付けます。
新しいステアリングの取り付け写真が上手く取れなかったので、古いステアリングの写真で申し訳ないです。。。

EZフィットバーに下記のような段が付いている箇所があるので、それをトップブリッジに取り付けます。

純正のステアリングの場合この団が付いている横にポンチが付いているので、それとトップブリッジを合わせます。

次にハンドルバーアッパーホルダを取り付けます。
4本ボルトを仮締めしたら前側のボルトから指定トルクで締めていきます。
(サービスマニュアルに前側から締めるという指示が書いてあったのでそれに従ってます。)

指定トルクは26 N$\cdot$Mでした。指定通り前側のねじから指定トルクで締めていきます。


ちなみにですが、今回使用したトルクレンチは下記のものです。


ちなみにせっかくのタイミングなのでソケットボルトキャップを購入して取り付けました。
品番は下記のとおりです。
91455-KL8-710

スイッチハウジングの取り付け

続いてスイッチハウジングを取り付けていきます。サービスマニュアル上では先にグリップを取り付けてますが、どこまで入れればいいかわからなかったので、スイッチハウジングを基準点とするために先に取り付けてます。

ステアリング側に穴が開いており、この穴とスイッチハウジング側の突起を合わせます。

スイッチハウジングを取り付けたらそのあとブラケットを取り付けます。
純正のステアリングの場合は合わせマークのポンチがあるのですが、交換後のステアリングにはこの合わせマークがないため、雰囲気で取り付けました。
(写真を撮る忘れたので、グリップが付いてますが、無視してください。。。)

ブラケットは2本のボルトを仮締めした後、上側のボルトから指定トルク(12 N$\cdot$M)で締めていきます。



ちなみにこのタイミングで外していたクラッチレバーも取り付けました。
ピポットボルトにはマルチパーパスグリスを塗布してます。
ちなみに私のトルクレンチが対応してなかったため、テルクで締めてしまったのですが、
ピポットボルトは1.0N$\cdot$Mでナットは5.9N$\cdot$Mで締めるそうです。

次にアクセル側です。スロットルパイプにアクセルワイヤを取り付けます。
スロットルパイプに古い接着剤がこびりついているので、掃除をしたうえで取り付けてください。

また、アクセルワイヤのタイコにマルチパーパスグリスを塗布してます。

スイッチハウジングの取り付けはクラッチ側と同じなので省略します。
注意点としてはクラッチ側と同様ハンドル側の穴と、スイッチハウジング側の突起を合わせないと上手く組付けられないことくらいだと思います。

取り付け後がこちらです。


次にブレーキマスターシリンダを取り付けます。
こちらも位置は雰囲気で取り付けてます。クラッチ側と同じで上側から12 N$\cdot$Mで締めていきます。

グリップの取り付け

ステアリングの付属品の取り付けが終わったら、グリップを取り付けていきます。
グリップですが、内径が太い方と細い方があります。太い方はアクセル側なので間違えないように注意してください。(アクセル側は太い方しか入らないので、間違って付けないために先にアクセル側を取り付けることをお勧めします。)

画像は右のほうが内径が太いのでアクセル側です。

次にグリップボンドを塗ります。グリップを取りつける際に奥まで伸びていくので、全部塗らなくて大丈夫です。


ボンドを付けたらグリップを取り付けていきます。
その際ですが作業用グローブを取り付けてやった方がいいです。。。

最初素手でやったのですが、硬すぎて手の皮がむけてしまいました。。。
滑り止め付の作業用グローブで作業をしたらすんなり取り付けられたので、グローブを付けての作業をお勧めします。。。

コツについてですが、ひねりながら取り付けるくらいですかね?

何個かグリップ交換の記事見ましたが、パーツクリーナを付けて滑りを良くしてから取り付けている人がいました。パーツクリーナはものによってゴムやプラスチックにダメージを与えてしまう場合があるので、個人的には余りおすすめしません。(もちろんゴムやプラスチックに影響がないパーツクリーナーもあるので、そういったものを使う分には問題ないです。)

パーツクリーナーの主成分は、ヘキサンという有機溶媒の一種です。このヘキサンには、物質を溶かす性質があり、ゴムやプラスチックにかかるとダメージを与え、劣化させる可能性があります。

そのため販売されている商品では、ゴムやプラスチックにかかっても大丈夫な製品も数多く販売されているのが特長です。ゴムやプラスチック部品がある場合は、使用できるか否かしっかり確認しましょう。


反対側も取り付けたらグリップの取り付けは終了です。

バーエンドの取り付け

次にバーエンドを取り付けます。
EZフィットバーはネジ山がないため、純正のバーエンドが取り付けられません。
専用のバーエンドがあるので、そちらを取り付けます。

ネジ山が無くてどうやって固定されているかというとねじを締めこむことでゴムがつぶれて膨らみます。このゴムのグリップでステアリングと固定されています。

バーエンドの取り付け後がこちらです。個人的にはもう少し大きめのバーエンドが好きだったので、バーエンドビッグの方がよかったかもしれないです。

ただ、今回取り付けた方が軽いので軽量という意味でいうと今回の方で満足です。
ちなみに大きい方がいい方は下記のものを購入するのがいいです。

バーエンド取り付け終わったらミラーを取り付けて作業は終了です。

最後に動作確認

画像は無いですが、すべての作業が終わったら動作確認をします。

今回は下記項目を確認します。
  1. アクセルの遊びが問題ないか(アクセルワイヤーを取り外したため)
  2. クラッチの遊びが問題ないか(クラッチワイヤーを取り外したため)
  3. フロントブレーキを握った際にランプを点灯するか(作業の途中でフロントブレーキのスイッチランプが外れている可能性があるため)
  4. エンジン始動が出来るか(クラッチスイッチが外れている可能性があるため)

ブレーキの動作確認をしていたところ、ブレーキに違和感がありました。
原因はアクセルワイヤーとブレーキレバーのボルトが干渉していたことでした。
(下記赤丸参照)

ブレーキレバーの取り付け角度が悪かったのが原因だったため、レバーの取り付け角度を調整して干渉しないようにしました。

その他の項目は問題なかったですが、4番のクラッチスイッチについてはケーブルが外れていてもエンジンが始動したので、確認方法が違うかもしれないです。。。もしくはスイッチが壊れていてバイク目線で常にクラッチが握られているとご認識しているのかもしれないです。。。
作業日:2023年5月21日
走行距離:19035 km

自己紹介

はじめまして 社会人になってからバイクやプログラミングなどを始めました。 プログラミングや整備の記事を書いていますが、独学なので間違った情報が多いかもしれません。 間違っている情報や改善点がありましたらコメントしていただけると幸いです。

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