【VTR250】ブレーキキャリパー・マスターシリンダ取り外し(フロントブレーキ編)

2020/03/21

VTR バイク 整備

前回の記事の続きです。今回はフロントブレーキ回りを取り外します。
【VTR250】ブレーキキャリパー・マスターシリンダ取り外し(リアブレーキ編)

いつものことですが、整備は自己責任でお願いいたします。

フロントキャリパーの取り外し

フロントキャリパーも基本的にリアブレーキキャリパーの取り外しと同じ手順で外せます。

まず最初に緑色で囲んだボルトを緩めます。
緩めるだけで、外さないでください。このボルトを外してしまうとブレーキパッドが取れてしまいます。

次に赤丸で囲んだマウントボルトを二本取り外します。

VTR フロントキャリパー取り外し

正式な手順だとこの時点でブレーキホースも外すのですが、ブレーキホースを先に外してしまうとエアツールを使ってじゃないとピストンが外せなくなってしまうので、ここでは外しません。
エアツールを持っている人は先に外しても大丈夫です。


次にキャリパーを押してピストンを戻します。



続いてピストンを取り外します。リアブレーキ同様ブレーキレバーを握ってピストンを押し出すのですが、フロントはピストンが2つあるので、そう簡単にはいきません。

もし何も考えずにフロントブレーキを握ってしまった場合、下記の図のようになります。
2つのキャリパーで出る具合が異なるので片方のピストンが先に外れてしまい、もう片方のピストンを取り外せなくなってしまいます。

今回はかまぼこの板を使って2つのピストンが均等に出るように調整しました。

このように板を挟むことで、片方のピストンが出すぎても外れずに、もう片方のピストンを出すことができます。

ある程度均等にピストンが出てきたら、ビニール袋などの中に入れてピストンを取り外します。ビニール袋に入れる理由としてはピストンを外すとブレーキフルードが出てくるからです。

図では板がついたままですが、板を外してブレーキを握ります。そうすると片方のピストンが完全に外せ、もう一つのピストンも手で引っ張って外すことができます。

下図はピストンが外れた状態です。

最後にブレーキホースを取り外します。
ブレーキホースを外すために、キャリパーを車体に取り付けます。
マウントボルトは完全に締めず、軽く締めればいいです。
ブレーキホースを取り外してもブレーキフルードが出てくるので、漏れても大丈夫なようにビニール袋にくるんだ状態で作業をしてください。
(画像ではビニール袋が外れていますが、しっかりくるんで作業をしてください。)

先端からブレーキフルードが垂れてくるので、ブレーキホースの先端をビニール袋にくるんでおきます。

フロントマスターシリンダーの取り外し

フロントマスターシリンダーは簡単に取り外すことができます。

最初にブレーキレバーを取り外します。取り外し方はブレーキレバー交換の記事を参考にお願いします。

レバーを取り外したらブレーキランプ点灯スイッチを取り外します。
場所は下記図赤丸です。
(場所をわかりやすくするために、いったんハンドルから取り外しております。)

次にブレーキホースを外します。
キャリパーを外した時点でブレーキフルードはほとんど抜けていますが、垂れるかもしれないので、こちらもビニール袋にくるんだ状態で取り外してください。


 最後に下記図赤丸で囲んだ二本のボルトを外して、ミラーを取ったらマスターシリンダーも取り外せます。
フロントマスターシリンダ取り外し

ブレーキキャリパー、マスターシリンダーを取り外す作業は以上となります。
次回はOHの記事を書きます。

自己紹介

はじめまして 社会人になってからバイクやプログラミングなどを始めました。 プログラミングや整備の記事を書いていますが、独学なので間違った情報が多いかもしれません。 間違っている情報や改善点がありましたらコメントしていただけると幸いです。

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